野球肘について★
2025年03月5日

こんにちは! ミライズ整骨院 中間院です(*^-^*)
「野球肘」とは、野球選手、特に投手に多く見られる肘の障害のことを指します。肘の内側に負担がかかることが原因で、肘の痛みや炎症、場合によっては靭帯の損傷を引き起こします。以下に「野球肘」について詳しく説明します。
1. 野球肘の原因
野球肘は主に投球動作によって引き起こされます。特に繰り返し投げることにより、肘に強い負担がかかり、肘の内側の構造にダメージを与えます。具体的には次のような原因があります。
- 過度な投球数:一度に投げる球数が多すぎると、肘に過剰な負荷がかかります。
- フォームの不良:不適切な投球フォームや過剰な回転などが肘に負担をかけ、肘の関節にダメージを与えることがあります。
- 成長過程の影響:特に若年層の選手は、骨や軟部組織が発達しきっていないため、過度な負荷がかかると傷害を引き起こしやすくなります。
2. 野球肘の種類
野球肘には主に以下の3つのタイプがあります。
- 内側型野球肘(内側側副靭帯損傷):
- 投球時に肘の内側に強いストレスがかかり、内側側副靭帯(UCL)が損傷します。
- 初期には痛みが出ることが多く、最終的には靭帯の断裂や裂傷に至ることもあります。
- 典型的な症状としては、肘の内側の痛みや、投球時に痛みが強くなることです。
- 外側型野球肘(外側上顆炎):
- 肘の外側部分に痛みを感じるタイプです。
- これは肘を伸ばす筋肉の使い過ぎや、外側の軟部組織の炎症が原因です。
- 投球によるストレスが肘の外側に集中し、痛みが出ます。
- 後方型野球肘(後方関節痛):
- 肘の後ろ側に痛みを感じるもので、特に投球後に痛みが強くなることが多いです。
- この症状は肘関節の過伸展や関節包の炎症が原因です。
3. 野球肘の症状
- 肘の内側または外側、または後ろ側に痛み
- 投球後に痛みが強くなる
- 肘を曲げる、伸ばす動作が困難
- 肘の周辺に腫れや熱感
- 投球フォームの変化や、力強い投球ができなくなる
4. 治療方法
野球肘は早期に発見し、適切に治療を行うことが重要です。治療方法は症状や程度によって異なりますが、一般的な治療法は以下の通りです。
- 休養とアイシング:炎症を抑えるために休養が必要です。アイシングを行って痛みを軽減することができます。
- リハビリ:痛みが落ち着いてきたら、筋肉や靭帯を強化するためのリハビリテーションを行います。
- 投球制限:投球数を制限し、投げる頻度を減らすことで肘への負担を軽減します。
- 薬物療法:炎症を抑えるために鎮痛薬や抗炎症薬を使用することがあります。
- 手術:重度の場合、靭帯の修復手術(例えば、UCL再建術)などが必要になることがあります。
5. 予防方法
野球肘を予防するためには、適切なフォームと投球量の管理が非常に重要です。
- 投球フォームの改善:正しいフォームを維持することで、肘への負担を減らすことができます。
- 投球数の管理:特に若年層の選手は、1週間あたりの投球数や、投球のインターバルを守ることが重要です。
- ストレッチとウォームアップ:投球前後に十分なストレッチやウォームアップを行い、筋肉や靭帯の柔軟性を高めます。
- 筋力トレーニング:腕や肩周りの筋肉を強化することで、肘にかかる負担を減らします。
6. まとめ
野球肘は、投手にとって非常に一般的な障害ですが、早期の対処と予防が重要です。痛みを感じた場合は、すぐに休養を取り、無理に投げ続けないようにしましょう。適切な治療と予防を心がけることで、再発を防ぎ、選手としてのキャリアを長く保つことができます。
ご自身が気になる点があれば、具体的なアドバイスをお伝えすることもできますので、遠慮なくお聞きください。